設置・使用条件

設置

SCC型遠心式オイルクリーナーの取付方法には、エンジンの潤滑回路に取り付ける「バイパス方式(図1)」と、潤滑回路と切り離して取付ける「独立循環方式(図2)」があります。

バイパス方式の場合、エンジン潤滑に支障ないバイパス可能な範囲は、ポンプ吐出量の約10%までです。この方式で流量が不十分な場合には、独立循環方式の取付が必要となります。

オイルクリーナーの設置位置は、潤滑油システムの中で最も油圧・油面が高いところ、通常、ポンプとクーラーの間が最適です。
 
 
図1
 
 
図2
 
オイルクリーナーの取付・配管の際には、以下の点にご注意ください。
  1. 本体およびドレインパイプが常にオイルサンプの油面より上になるようにする。
  2. ドレインパイプは、なるべく垂直に配管し、曲げる必要がある場合には、急角度を避ける。本体から50mm以内では垂直に保ち、その他の部分での曲げ角度は水平面に対して10度以上を確保する。
  3. 部分的であっても、ドレインパイプの上向き勾配、水平面に対して10度以下の曲げ配管など、ドレインパイプ内に一時的にも抵抗が生じることのないようにする。
 
使用条件

 送入油圧: <最低> 3kg/cm2 <最高> 7kg/cm2 <最適> 3.5-5.5kg/cm2
 オイル粘度: <最大> 100cSt
 油温: <最低> 40℃ <最高> 130℃